2009年04月04日

世界の有機EL照明製品の開発投資動向

照明用途として高発光効率を得るための有機物のリン光材料はすでに赤色と緑色が実用レベルに達しており、赤色材料を採用したOLEDパネルも登場している。緑色材料もモバイル機器の低消費電力のニーズに対応するため、注目度が増している。

次世代の照明としての有機EL照明の開発プロジェクトが欧州や米国政府の助成金を得て進行している。EUからは年間に930万ユーロ、ドイツ連邦教育研究省からは年間に2000万ユーロ、オランダ政府やベルギー政府からも助成金が出ている。米国でも、エネルギー省が年間1000万ドル以上を支出し、米商務省の米国標準技術研究所からも年間200万ドル以上が支出されている。有機EL照明では現在は材料コストが高いという課題はあるが、性能面では実用レベルに達しつつあり、数年後には市場が大きく成長するという予測されている。

企業での有機EL照明の開発状況であるが、米国ではユニバーサルディスプレイ(Universal Display Corporation、ニュージャージー州)が、2015年までに150lm/W商業用OLED光源を達成するという米国エネルギー省(DOE)の目標計画に沿った開発を進めている。ユニバーサルディスプレイの開発は極めて順調であり、2015年より3年程度は早く、この150lm/Wの発光効率の目標を達成できそうであると考えられている。2008年8月には、コニカミノルタホールディングスも、ユニバーサルディスプレイとOLED光源のリン光発光技術のライセンス契約を締結した。この契約により、コニカミノルタは有機EL照明の開発を加速化している。2007年12月には、出光興産もOLED材料の開発でユニバーサルディスプレイとの協業範囲を拡大すると発表している。出光が販売している「蛍光」タイプ材料に比べ発光効率が4倍と高い「リン光」タイプの開発を加速する目的である。一方、ユニバーサルディスプレイは有機ELディスプレイの開発も行っており、ソニーとも、高発光効率の有機ELディスプレイを共同で開発している。米国ではGEが、欧州ではフィリップス、オスラム、Novaledなどが政府系の補助金など得ながら開発を行っている。

日本においても官民の開発プロジェクトとして、NEDOのプログラムの一環として、平成19年度からパナソニック電工・出光興産・タツモなど3社が参加している「有機発光機構を用いた高効率照明技術の開発」や、NECライティング・財団法人山形県産業技術振興機構有機エレクトロニクス研究所・山形大学を中心に行っている有機EL照明開発プロジェクトがある。文部科学省も有機EL照明開発の支援を行っている。

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次世代LED照明 その技術開発の現状と展望
〜進化する白色LED照明技術と製品展開について〜


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    50名様先着順受付
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有機EL照明機器の標準化の世界動向

有機EL照明機器の標準化の世界動向

有機EL照明機器の標準化に先立って、米国ではLED照明機器の標準化やEnergy Star照明機器認定プログラムの策定が行われている。米国ではIESNA LM-80、IESNA LM-79、ANSI C78.377などの試験標準がほぼ決定し、世界標準の先駆けとなっている模様である。これらの試験標準については、以下の内容である。IESNA LM規格は北米照明学会(Illuminating Engineering Society of North America、IESNA) がScientists at the National Institute of Standards and Technology (NIST)と協力して定めた、照明の計測と計算方法に関する基準である。白色固体照明機器や照明モジュールは機器全体の熱管理機能と照明能力が密接に関連しており、このような新しい測定基準が必要である。
・ANSI C78.377 白色固体照明の色温度(CCT)の範囲を規定して、消費者に判断し易くする。
・IESNA LM-79 白色固体照明機器や照明モジュールの電気的と光学的な計測手法。全光束、消費電力、発光効率、色温度などの計測。
・IESNA LM-80 白色固体照明素子やモジュールの寿命テスト。
ANSI C78.377は7段階の色温度(CCT)の範囲を規定している。

この範囲の大きさ中でも、人に目では照明の色の差が識別できるので、さらにこの範囲を10分の1程度の広さに限定すべきとの議論が米国内にある。LED照明では技術的にも経済的にも実現できているので、今後はANSI C78.377はさらに細分化した色温度の範囲になる可能性がある。しかし、現状では欧米の開発はこのANSI C78.377を用いて目標を決めている。

IESNA LM-79については、同じ基準でOLED照明の全光束、消費電力、発光効率、色温度などの計測が行なわれる可能性が高い。しかし、寿命についてはIESNA LM-80の規定、すなわち照度が70%ダウンした時点を照明機器の寿命としている規定が、そのままOLED照明の寿命として採用されるかは不明である。現在はOLED照明の寿命は、開発段階であるために、輝度が半減した時期を言うことが一般的である。

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日本の有機EL照明製品の市場規模予測と製品動向

Lumiotecは、2014年かそれ以前に5000億円ある国内の照明市場の20%に相当する1000億の市場を有機ELパネルで作り出す計画という。当社の予測としては、2012年の日本の照明機器のは市場は7600億円であり、有機ELパネルによる照明機器市場は3.2%の242億円と予想する。有機ELパネルは純粋な照明以外のサインやインテリア照明・広告照明などにも使用されると考えると、Lumiotec が発表した2014年に1000億円の有機ELパネルを作り出す計画も、十分に実現可能な予測と言える。フレキシブルな樹脂基板を用いた白色有機EL製品の市場も、照明以外のサインやインテリア照明・広告照明などを含めると、2014年での国内市場は500億円程度と予測する。

製品動向としては、東北デバイスが既に携帯電話機の液晶バックライト用途で生産・販売を行っているが、同社はさらに住宅用の照明や放送機器など携帯電話以外にも用途を拡大ゆく模様である。今後に、有機ELパネルに参入する日本企業の市場ターゲットは、室内の天井や壁面に取り付けるインテリア照明、太陽光も導入できる窓に組み込んだ照明、照明装置でかつ地震速報など緊急放送も伝えることのできる音の出る装置、広告や公共表示板のバックライト、などである。

さらに、国内で2009年に製品化が見込まれるフレキシブルな曲げられる樹脂基板を用いた白色有機EL製品のアプリケーションとしては、 卓上照明、 室内インテリア照明、 自動車・飛行機・新幹線内などの照明、文字などの可変表示の機能を付加した発光ポスターやPOPの情報表示端末、電光掲示板、などである。

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